脂より油、特に植物油
油分の摂取量を気にされている方も多いとは思いますが、既に何度か述べたよ
うに摂る油の性質が量以上に大切となります。
まず、常温で個体のものは「脂」「脂肪」と呼び、液体のものは「油」「脂肪
油」と呼び分けられています。
もちろん腸や血液のためには脂ではなく油、特に植物油(オリーブオイル・グ
レープシードオイル・キャノーラ(菜種)油・ごま油など)の方が望ましいで
す。常温で固体の脂は体内に入っても脂で、固まってしまいます。
また、植物性の油であっても、人工的に抽出した油は摂りすぎないようにしま
しょう。そして大豆やゴマ・オリーブ・ナッツ類など、脂肪分を含んだ食べ物
を食べることで良質な油を吸収することはできます。
植物油以外では、魚の脂は良い成分を含んでいます。肉の脂も少量でしたら良
いですが、過剰摂取がもたらす害は現代の日本人の食生活の中でも深刻なもの
になっています。摂り過ぎないようにしましょう。
ところで天ぷらなどは代表的な日本食ですが、元々日本には油を使った料理は
なく、日本人が日常的に揚げ物を食べるようになったのは江戸時代の後半から
だったようです。数千年前からオリーブオイルなどを使った料理をしていた欧
米人と比べると日本人の膵臓の機能は弱いようです。
牛や豚などの脂より魚の脂、魚の脂より植物油、植物油の中でも圧搾法や油を
含んだ食べ物を直接食べることが望ましいようです。
Sponsored ads
関連記事
-
-
たんぱく質とアミノ酸
野菜中心の食生活を意識すると、たんぱく質の摂取について心配している方も いらっしゃるとは思いますが
-
-
朝は果物以外食べない
体内のサイクルについて読んで、 一体朝食はいつ食べるのか疑問に思われた方もいらっしゃるのではないで
-
-
食後だけは果物を食べない
果物は正しく吸収されたときには、 体内で非常に良い働きをすることは先日述べた通りです。 ただ
Sponsored ads
- PREV
- 生のナッツ
- NEXT
- マーガリン・ショートニングは避ける