農薬
農薬についても徐々に注目が集まりつつあります。農作物に虫がつかないよう
に撒かれる農薬は自然のサイクルを妨げ、虫を殺し、土壌の細菌も殺してしま
います。
一方で農薬も近年は開発が進み、従来のように一度まくと農作物の表面に付着
して残るものもあれば、散布後に雨や水で流れ収穫の頃には全く検出されなく
なるものもあります。国内で使われている最近の農薬は農作物の成長と共に流
れるものが多く、我々の手元に届くころまで残っている農薬は減ってきている
ようです。
もちろん無農薬の方が望ましいのですが、種まきから収穫まで農薬を一切使わ
ずに農作物を育てるというのは品種にもよりますが非常に大変なことですし、
成長期にのみ天然由来の農薬を少量使用する分にはほとんど害はないといえる
でしょう。過剰な世論の声が農家の負担を高めている節もあるようです。
それよりも大きな問題として、実は現在農薬摂取のほとんどが肉・卵・乳製品
など動物性食品からともいわれています。家畜が食べる飼料の質が低くそこに
農薬に含まれており、家畜は食べる量も多く、そこに含まれる農薬が体内に蓄
積されているといわれています。どれだけの割合が実際に蓄積されるのは環境
や畜産農家にもよるでしょうが、平均的日本人の農薬摂取の9割は動物性食品
からという説もあります。
また、一部の輸入もの農産物の中には、輸送中に虫がついたり品質が変わらな
いよう農薬・防腐剤・防カビ剤・光沢剤などが散布されることが多いようです。
日本は輸入する食物の規制が厳しいためなのですが、ここで撒かれる薬品類は
多くの農家で使われている農薬に比べて表面に長く付着する性質のものなので
そのまま人体に入る危険性も高いようです。
国産の野菜・果物の農薬問題は他の問題に比べると神経質になる必要はないと
いえます。一方で、動物食と輸入ものの食品を減らしていくことで農薬摂取の
量も抑えることができます。
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