人間は肉食動物ではない
栄養素となる原料の全ては植物の中に存在しています。動物は、アミノ酸を植
物から取り入れることができますが、それを作り上げるための力は持っていま
せん。一方植物は、空気・土・水からアミノ酸を生成することができるので、
人間を含めた動物は、植物のアミノ酸(たんぱく資源)に頼っています。直接
植物を食べたり、植物を食べた動物を食べることによってアミノ酸を補給して
います。
肉食動物は草食動物を食べ、草食動物は植物を食べます。これが自然の摂理で
すが、肉食動物が草食動物を食べる理由も、他の肉食動物を食べない理由もこ
こにあります。
そして、草食動物を食べるときも、内臓を真っ先に食べます。これは、草食動
物が食べた植物が消化されかけており、酵素がたっぷりと含まれているのでそ
れを取り入れるためです。
身体的な特徴を見ても、
・肉食動物の歯は長く、鋭くとがっています。
・肉食動物の顎は、上下運動しかできません。
・肉食動物の唾液は酸性で、動物たんぱくの消化に適しています。
・肉食動物の胃は丸い袋状をした単純なもので、非常に強い酸を出します。
・肉食動物の腸は短く、食べ物のカスを素早く排泄できるようになっています。
・肉食動物の爪は肉を引き裂くために最適な形になっています。
これらの特徴に人間が当てはまらないことからも、人間は肉を食べる必要がな
いことがわかります。そして何より、もし人間が肉食動物であれば生きている
草食動物を見たときに本能的に狩って食べたくなるはずです。
必ずしもベジタリアンになるべきだと言っているわけではありませんが、少な
くとも健康のために肉を食べるという必要はないようです。また、少しずつ量
を減らしてみることは検討してみても良いのではないでしょうか。
Sponsored ads
関連記事
-
-
果物で太った人はいない
果物には糖分が含まれているため、 太ってしまったり血糖値が上がるのではないかと心配する方も多いよう
Sponsored ads
- PREV
- たんぱく質とアミノ酸
- NEXT
- 日本人はベジタリアンか