腸の汚れが病気を招く
消化のプロセスでお話しましたが、食べ物の栄養は腸で吸収され血液とリンパ
液を通して各細胞に届けられます。
腸には絨毛というヒダがあり、そこで栄養を吸収するわけですが、その食べ物
に質の悪い脂・添加物・農薬・薬など良くないものが多く含まれていると腸内
に溜まってしまいます。そして腸内は体温と同じ36~37℃なので、当然溜
まってしまったものは腐敗することになります。これが宿便です。
現代人がかかる病気のうち、実に90%以上が胃と腸の汚れからきているとい
われています。腸が汚れてしまうと、血液の汚れにつながります。血液が血管
内で詰まってしまいます。それが心臓で起きると心筋梗塞、脳で起きると脳卒
中、目で起きると緑内障へとつながる危険性があります。
また、血液の汚れがリンパの汚れにつながり、細胞に酸素と栄養が届かなくなっ
てしまったり老廃物の排泄がスムーズにできなくなってしまうとガンの原因と
なります。
このうち、ガン(悪性新生物)・心筋梗塞を中心とする心疾患・脳卒中を中心
とする脳血管疾患が現代日本人の3大死因であり、日本人の7~8割がこれら
の病気で亡くなっています。
他にも、糖尿病や腎不全・神経系の病気など腸の汚れからくる病気によって多
くの方が亡くなっています。肥満・便秘・下痢・高血圧なども腸の汚れが原因
で引き起こされることがあります。
また、血液や皮膚の汚れがたまりアレルゲンと呼ばれる物質によって症状とし
て引き起こされるのがアレルギーです。アレルギーの中でも、花粉がアレルゲ
ンとなっているのが花粉症、空気中の細菌やウイルス・ハウスダストなどがア
レルゲンとなり気管支に現れた症状が喘息、特定の食品に反応する症状が食物
アレルギーです。また、皮膚に現れた症状の多くはアトピーと呼ばれます。
これらの症状に対してはアレルゲンを避けることも重要ですが、改善のために
はそもそもの原因である腸をはじめとする器官をきれいに保つことが最も重要
になります。
そしてこれらのことは逆に言えば、腸の状態を正常に保つことで現代人がかか
るほとんどの病気は防ぐことができるのです。
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